リモンチーノはシンプルな製法である分、材料それぞれの味や性質が大きく影響します。
そのため、砂糖にもこだわりをもって研究開発を進めてきました。
「ともの」が求めたのは、爽やかなレモンの香りと甘さの奥に旨味が覗く、
そんなやさしいおいしさです。
人工甘味料では成せない「身体にもおいしい」味わいは、含蜜糖をブレンドすることによって作られました。
上白糖やグラニュー糖などに代表される分蜜糖に比べ、ショ糖の純度が低い砂糖。これが含蜜糖です。
純粋な甘さではありませんが、それは取りも直さずコクや旨味、栄養分が豊富だという証拠。
含蜜糖特有の味わいをレモンの香りとうまく調和させ互いに高め合うため、試行錯誤を重ねました。
「鞆の浦リモンチーノ」には北海道産のてんさいグラニュー糖と沖縄産のきび砂糖をブレンドし、使用しています。
茶色い含蜜糖を使いながらも、リモンチーノのふんわりとしたイエローカラーは損なわない。
旨味がありながらもレモンの香りを邪魔しない。
むしろ単なる甘味でないことが、重層的な奥行きを感じさせる味わいになっています。
「身体にもおいしい」を妥協しなかった結果、
どんな面から見ても素敵なリキュールに仕上がりました。